この想いを君に… −あの場所へ−

食事は光さんのお母さんと奏さんとママが作った豪勢な食事となった。

「真由さん、料理上手ですよね〜」

奏さんが笑うとママは

「取り柄はこれだけだけど」

と苦笑いをしていた。



あたしと桜はパパと光さんのお父さんとリビングで話をしていた。

「だいぶ…調子が悪いね」

お父さんは心配そうにパパを見つめていると

「良くなる事はないですね」

パパは苦笑いをした。

「…周りに迷惑をかけっぱなしが心苦しいです」

「門真さん」

お父さんはパパにこう言った。

「迷惑だなんて、家族はそんな事、思わないですよ。
逆に門真さんが気を使う事で周りは動きにくい事がありますよ…ねっ？」

そしてあたし達を見る。



確かに…



あたしと桜は頷いた。