この想いを君に… −あの場所へ−
パパは俯いていた。



みんな息を潜めている。



「…光はどうなの?」



パパはそれを言うのが精一杯。

光さんは目を輝かせて

「バイク屋の店員さんをやりたいなあ〜」



パパは頭を下げて頷くと

「じゃあ…
お父さん、お母さん、奏さん」

顔をゆっくりと上げて

「光に来てもらいます」
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