この想いを君に… −あの場所へ−
「…そーちゃんさあ」

夜遅く、祥太郎くんが家にやって来た。

「この夏、越せるのかなあ」

私は一瞬、呼吸が止まりそうになった。

「…俺もそう思う」

光くんも真剣な視線を私に向ける。



私はそーちゃんに一番近くてあまりわからなかったけど。

周りが見てそう思うくらいならば。

本当に危ないのかもしれない。



そーちゃんは2時間ほど前に部屋で寝かせた。

子供達も今日は早く寝た。



今、リビングにいるのは私達3人。
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