この想いを君に… −あの場所へ−
「自分の為にも総一さんの為にも、絶対に走りきってみせんなあかんで。
やる気があるなしの問題じゃない。
やらなあかんねん」



…重い。

今のあたしには重すぎる。

でも、やらなくてはいけない。

今年はただでさえチャンスが少なくてライダーとしては厳しい。

だからこそ、チャンスがあればものにしないと。

パパは許さないだろうな。



「…頑張って走るから色々よろしく」

そう伝えると光さんはホッとした様子で

「こちらこそ、出来る限りサポートする」

と頷いた。
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