この想いを君に… −あの場所へ−

− 真由 −

「はい、そーちゃん」

お昼ご飯は二人きり。

静まり返ったリビングでそーちゃんの口にスプーンを運ぶ。

そーちゃんはゆっくりと口を開いて食べる。

最近、食事に掛かる時間は約1時間。

ゆっくりと食べさせないとそーちゃんは食事を拒否する。

だから出来る限り昼食後は予定を入れない。

最近は買い物もむっちゃんか隣の柏原家の嫁、姑に任せる。



そーちゃんの事は大好きだけど。

時々息が詰まりそうになって嫌になる。
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