この想いを君に… −あの場所へ−
そーちゃんは時々、極端に冷めた目をしている時がある。

…あの目は。

多分、死ぬ事を考えている目。

昔…一度だけ見た。

もう二度と見せないって言ってくれたのに。



「真由」

そーちゃんは窓の外を見つめながら私の名前を呼んだ。

「…俺、なんで生きているんだろ」

私の心は凍り付く。

一番、言われたくなかった。
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