この想いを君に… −あの場所へ−
「門真さん、どうですか?」
7月下旬。
梅雨も明けて真夏の太陽が照り付ける暑い日。
鈴鹿では8耐。
けど、今年は資金難で出られない。
…それに、ライダーもいない。
去年みたいに光さんがライダーとしていてくれたらいいけど。
いないし、睦海じゃまだまだいい勝負が出来ない。
「そうですね、良くなる事はありません」
声を掛けてくれたのは来月のレースで使う部品を納入してくれた町工場の社長。
零細企業だけど、質の良い物を提供してくれる。
最近は俺達がレースで使っているのを知ったお客さんが購入してくれるので少しずつだけど需要が伸びたと笑ってくれた社長。
元々はそーちゃんが見つけた取引先。
「そっか…
少しでも良くなったらって思ってたけど」
寂しそうに呟いていた。
7月下旬。
梅雨も明けて真夏の太陽が照り付ける暑い日。
鈴鹿では8耐。
けど、今年は資金難で出られない。
…それに、ライダーもいない。
去年みたいに光さんがライダーとしていてくれたらいいけど。
いないし、睦海じゃまだまだいい勝負が出来ない。
「そうですね、良くなる事はありません」
声を掛けてくれたのは来月のレースで使う部品を納入してくれた町工場の社長。
零細企業だけど、質の良い物を提供してくれる。
最近は俺達がレースで使っているのを知ったお客さんが購入してくれるので少しずつだけど需要が伸びたと笑ってくれた社長。
元々はそーちゃんが見つけた取引先。
「そっか…
少しでも良くなったらって思ってたけど」
寂しそうに呟いていた。