この想いを君に… −あの場所へ−
「ただいま〜」

嫌な雰囲気を打ち消すかのように、帰ってきたママ。

私には重すぎる話だったから。

ホッとした。



「あら、智道くん!」

ママは嬉しそうに言うと

「珍しいわね〜
せっかくだからご飯くらいは食べていきなさいよ!!」

ご機嫌な様子で買い物袋を両手に下げてキッチンへ歩いていった。





「パパ」

ご機嫌な様子のママを見つめながら

「ママは知ってるの?」

もし、知らなかったら…

ドキドキしながら言うと

「真由は知ってるよ」

それを聞いて胸を撫で下ろした。
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