この想いを君に… −あの場所へ−
「本当に祥太郎は凄いね」

そーちゃんの気分が良くなったみたい。

さっきから上機嫌で話をしている。

「睦海も知樹も時には思い切っていけよ」

二人は笑って頷いた。



「あのぅ…」

振り返るとチームのTシャツを着た女の子が2人。

「サインして欲しいんですけど」

むっちゃんと知樹に差し出されたプログラム。

「はい」

二人は笑顔で対応する。





そーちゃんはそれを見て微笑むと私に

「ライダーとして嬉しい限りだね」

ファンに囲まれる二人を幸せそうに見つめていた。
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