この想いを君に… −あの場所へ−
「それと…ご本人にこの病名を告知するかどうかです。
言って、ショックを受けて精神的に参る人もいます。
もし告知しないならそれなりに適当な病名を…」



「しないでください」

「してください」



俺とママは同時に声を上げていた。

先生の目が点になる。

「知樹!」

ママが凄い形相で俺を睨む。

「パパは何があっても言って、って」

俺はそう言って真っすぐ先生を見つめた。
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