この想いを君に… −あの場所へ−
やがて…



場内アナウンスの中で睦海も智道も自力で歩いて端に寄ったとの事でホッとした空気がチームを包む。



「…これも経験だよ」

独り言のように呟いた総一を祥太郎と光は見つめた。



…やっぱり。

このチームの監督は総一じゃないとダメだな。



二人とも同じ事を考えていたけど、口にはしなかった。



ウイニングランを終えて戻ってきた知樹。

マシンから降りると祥太郎に背中を叩かれ、光には抱きしめられた。
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