この想いを君に… −あの場所へ−
知樹の一番高い場所に立つ表彰式を見る事が出来たのは、本当に幸せだった。

結局、冷静に状況判断が出来た者の勝利。

間違いなく、俺の考えは受け継がれている。



「そーちゃん」

真由が後ろから声をかける。

「良かったね」

俺は頷く。

光の初監督レースは見事、知樹の優勝で幕を開けた。

知樹と共に表彰台に立ってインタビューを受けている。

お前なら安心して、子供達を預けられるよ…光。



「真由、戻ろう」

真由は頷いて車椅子を押した。
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