この想いを君に… −あの場所へ−
「門真さん!!」

担任の堺先生が走ってくる。

顔色が真っ青で。



それを見て、わかった。



「今すぐ、家に帰って!」



周りが一瞬、静まり返る。



ただ、夏の日差しだけがジリジリとあたし達と埃っぽい地面を照り付けていた。
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