この想いを君に… −あの場所へ−

「で、いつ結婚すんの〜？」

学さんは光さんを平気で挑発するからみんな笑いを堪えるのに必死だ。

「むっちゃんが高校卒業してから！」

当たり前やん、と光さんは学さんを睨む。

「学校に黙って結婚してまえ！」

「はあ？何、無責任発言してんねん！」

耐え切れなくなった桜は大爆笑した。

それに釣られて泰樹も、知樹も。

「これは笑い事とちゃうで〜、桜ちゃん！」

真顔で学さんが言うからますます桜は笑う。

「門真さんも早く見たいやんな？孫！！」

いきなりパパに振る。

パパは苦しそうに肩で息をしながら苦笑い。

「今から仕込んだら何とか春には…」

「お前ー！ええ加減にしとけよー！！」

光さんはお箸をバン！とテーブルに置いた。