この想いを君に… −あの場所へ−

− 光 −

「12時間前までは一緒にご飯食べてたのになあ…」

冷たく、動かなくなった総一さんの近くで俺は座ってた。

「そうやなあ…」

すっかり門真家に付き合っている学もまた、俺の隣。

「本当にありがとう」

疲れきっている真由ちゃんが頭を下げると

「最後まで付き合うわ」

と、学。

結局学は葬式後、大阪に帰るらしい。

むっちゃんは総一さんの隣で眠っていた。

…パパっ子だったからなあ。

ショックは人一倍。

まだ瞼も頬も濡れている。

目を開けたら泣いてる状態。



病気がわかって1年以内やもん。

早いし…

総一さん自身も若いし。



衝撃が大きいわな。
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