この想いを君に… −あの場所へ−
「そーちゃん、酷い…」

途中の道の駅でようやくママはあたし達に追いついた。

「本気で走らないでよ〜!!」

ママはパパの背中を叩いた。

「本気でなんか、走ってないよ」

パパは苦笑いをしている。

「じゃあ、置いてかないでよ!!」

ママは頬を膨らませてそっぽを向いた。



もし、途中ではぐれたら何箇所かの道の駅で止まって、そこで合流しようって話だったからまだ良かったけど。

それでもママの機嫌は直らない。
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