この想いを君に… −あの場所へ−
そして翌日。

出棺。



ママがパパの顔や髪の毛を撫でた。



「そーちゃん、ありがとう」

ママはそう言ってパパの唇にキスをした。



あたし達もパパの頬を撫でた。



色んな事が思い出されるけど。



この先、パパと作られる思い出はもう、ない。





パパ、ありがとう。

あたしとママを助けてくれて、パパになってくれてありがとう。

そしてお疲れ様でした!





棺が閉じられて、出棺。

数時間後、パパの存在は燃え尽きて無くなった。
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