この想いを君に… −あの場所へ−
「なあ…」
夕食が終わって洗い物をしている梓のすぐ近くの椅子に座り、俺はもうすぐ2ヶ月になる楓を抱きながらあやしていた。
「俺…時と場合によっては引退するかもしれない」
そう言った瞬間、楓がぐずり始めた。
俺は立ち上がってあやす。
「…引退?」
梓は蛇口を止め、振り返って俺を見つめた。
「うん…、多分そーちゃんは来年、監督を降りると思う」
そしてお店の事も。
父さんが病に倒れた時、まだ現役だったそーちゃんがお店の店長とライダーと監督の掛け持ちをして…
倒れた。
さすがに、今はチームには将来有望なライダーが2人いるから。
そんな事は出来ないけど、確実に交代の時は迫っている。
夕食が終わって洗い物をしている梓のすぐ近くの椅子に座り、俺はもうすぐ2ヶ月になる楓を抱きながらあやしていた。
「俺…時と場合によっては引退するかもしれない」
そう言った瞬間、楓がぐずり始めた。
俺は立ち上がってあやす。
「…引退?」
梓は蛇口を止め、振り返って俺を見つめた。
「うん…、多分そーちゃんは来年、監督を降りると思う」
そしてお店の事も。
父さんが病に倒れた時、まだ現役だったそーちゃんがお店の店長とライダーと監督の掛け持ちをして…
倒れた。
さすがに、今はチームには将来有望なライダーが2人いるから。
そんな事は出来ないけど、確実に交代の時は迫っている。