この想いを君に… −あの場所へ−
「母ちゃんから聞いたんだけど…」
俺の言葉を遮るようにそーちゃんは
「ごめん」
と言った。
「俺が本当に駄目になる前に手を打とうと思ったんだ」
そーちゃんは自分の両手を見つめた。
「今日はまだ、痺れも大丈夫だった。
クラッチを握った感触もまだまだいける。
…でも、日に日に少しずつ悪くなっているのはわかる」
切ない笑みを浮かべて俺を見つめた。
「祥太郎、どうやら交代する時が来たみたい」
兄ちゃんや父ちゃんが死んだ時よりも。
その言葉がショックで。
そーちゃんから言われたそれが辛くて。
気がつけば目から沢山の涙が溢れていた。
俺の言葉を遮るようにそーちゃんは
「ごめん」
と言った。
「俺が本当に駄目になる前に手を打とうと思ったんだ」
そーちゃんは自分の両手を見つめた。
「今日はまだ、痺れも大丈夫だった。
クラッチを握った感触もまだまだいける。
…でも、日に日に少しずつ悪くなっているのはわかる」
切ない笑みを浮かべて俺を見つめた。
「祥太郎、どうやら交代する時が来たみたい」
兄ちゃんや父ちゃんが死んだ時よりも。
その言葉がショックで。
そーちゃんから言われたそれが辛くて。
気がつけば目から沢山の涙が溢れていた。