この想いを君に… −あの場所へ−
「泰樹、ご飯食べる?」

ママの言葉に頷いて僕はパパと祥ちゃんが向かい合っているその間に入るように座った。

「ツーリングは楽しかった?」

僕が聞くとパパは笑って頷いた。

「泰樹はどうだった?」

「ん〜、まあまあかなあ」

Webサイトで活動を告知しているせいか、最近はお客さんもよく来てくれる。

「パパ、体調は?」

毎日、聞く。

「うん、大丈夫」

毎日、回答も一緒。



だから今はまだ安心。

それがパパにとって煩わしくなったら…

パパの病気が進んだ事になるから。
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