この想いを君に… −あの場所へ−
「そっかぁ…」

光はため息をついて何やら考え始めたようだった。

俺も再び書類に目を向ける。



しばらくして…

「あの…」

光が声を発した。

俺は顔を上げる。

「本当は今晩でも言おうと思ったんですけど、誰も邪魔がいない今、言います」

光が改めて背筋を伸ばしたので俺も完全に手を止めて光を見つめた。
< 88 / 417 >

この作品をシェア

pagetop