この想いを君に… −あの場所へ−
「むっちゃんが…睦海さんが…」



光がそう言った時、何を言われるか想像はついた。

けれど、黙って聞く。



「高校を卒業したら、俺は結婚しようと思っています」



しばらく、お互い見つめ合ったまま、沈黙が続いた。



…睦海の事は光に任せよう。



「うん、わかった。
睦海をよろしくね」
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