この想いを君に… −あの場所へ−
「むっちゃん、いらっしゃい」

「お世話になります!」

頭を上げたあたしの前には光さんのご両親。

光さんがどことなく品があるのは…

お父さんと似ているんだなって思う。

「むっちゃん、お腹空いてへんか〜?
ケーキあるで!!」

お母さんは相変わらず…

大阪のおばちゃんそのまま。

気の良い所は光さん、受け継いでいるなあ…



ここを居心地がいいって思うのは。

光さんを通じて、この家庭の雰囲気を見ていたんだろうな。



長い休みになると、呼んで貰っているけど。

来る度にここの家にハマっていく感じがする。
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