この想いを君に… −あの場所へ−
「じゃあ、出掛けよっか」

夕食が終わり、あたしと光さんは出掛ける事にした。

「いいなあ〜…」

奏さんは頬を膨らませながら言うと

「わかったから!明日連れてってやるよ!!」

「やったー!!」

満足そうに奏さんは自分の部屋に入っていった。



「はあ〜、疲れる」

光さんが首を左右に振るとご両親は苦笑いをしていた。

「じゃあ、行こう」

あたしは頷く。



光さんの運転でどこかに行くのは本当に久しぶりだった。

何だかドキドキする。
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