意地悪な君と優しい君
―それから3日後。

アルバムで見たあの男の子…杉川 裕。

今の姿を見てみたい!!
って思ったけど見つけようがない…。

そんな事を思って廊下を見ていると、

「あ…。」

廊下を見た瞬間、あの子に似ている人がいた。

顔が白くて、髪が猫っ毛で、可愛い。格好良い。
どちらもあてはまる男の子。

その時、その男の子を友達らしき人が呼んでいる。

「ゆう〜こっちだって!」
ゆう?もしかして…いや…でも…あの男の子なのかな?

一人で考えている時、

「杉川っ!!先生に渡してって言われた」

と、後ろにいる女の子が喋りかけていた。

杉川…やっぱり…あの人だったんだ。

アルバムにのっていたあの頃と今を比べると、
顔も背も変わっているけど、面影がある。

顔は大人っぽく格好良くなっていて、でも…可愛いという感じもあって。

背は、すごく高くなっている。
アルバムの中では小さかったのに…。

そんな時気付いた。

恋だって事に…一目惚れだった。

アルバムのあの子を見た時から…。

これから高校生活と共に、新しい恋も始まろうとしていた―…。
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