意地悪な君と優しい君
―次の日。

私はお昼ご飯を食べていた。

「神崎!!」

誰かが私の名前を呼んだ。

口に入れようとしていた卵焼きを止めて、
ドアの方を見た。

そこには、宮原がいて…

「早く来いよ」

と、手招きしていた。

宮原は結構…男子ではモテる方で、宮原の事を好きな女の子もいる訳で…
変な視線を感じる。

私は急いで教室から出た。

「宮原…声でかいよ!!変な視線感じたよ…」

と言っていても聞いてない宮原。

「宮原!!聞いてる?」

「あぁ…聞いてるよ。じゃあ…今度からはメールするから!!」

「うん。ありがと♪で…?呼び出した理由は?」

「命令…」

命令?あぁ…昨日のか!!忘れてた…。

「うん。どんな命令?」

「今から図書室に向かう。そこで命令をするから」

「うん?」

良く分からなかったけど、宮原についていった。

宮原の少し後ろを歩いている私。

こうして見ると、宮原って結構背…高いんだ。

なんて思っていた。
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