オフィスラブ
「タクシーからは支えながらだけどなんとか自分で歩いてくれたよ。

自分で歩けるって言い張るから。」


ベットまで運んでくれて布団を掛けて私が落ち着く様に、優しいリズムで叩いてくれる。


まるで赤ちゃんを寝かし付けるみたいに。


「ただ、部屋に着いたらやりたい放題。

ちょっとタクシーの中で寝たら頭痛いの治ったって言ってまた飲み始めちゃったんだよ。

で、結局また寝ちゃうし。

ホントに覚えてないの?」
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