【春夏秋冬】片想い
雪
はらはらと空から舞い散るもの。
雨かと思ったら雪だった。
雪は手の平で水に溶ける。
恋もこんなに単純だったらいいのに。
雨だったら今思いっきり泣けたのに。
君への想いが大きすぎる。
もう、いや。
私は前に進めない。
今までは進んでるつもりだったんだ。
都合のいいことだけを思い出にして
嫌なことは忘れて。
本当は一歩一歩下がっていたんだ。
なのに
進んでいるって錯覚をして
私は今ここにいる。
溶ける雪を振り払い、
目をつぶって
今までの君を思い出す。
はらはらと舞い散る雪の中に
私の涙が混ざる。