草食系王子に蜜な口づけを


陸があたしを呼ぶ声が少しだけ耳に入った。



でも、ごめんね陸。



今、陸を見てもいつもみたいに笑えるいれる自信ないよ・・・。



階段を下りていくと壁に寄りかかっている人物。


「なんなん?ふられたん?」


鼻で笑うそいつ。



「あんたに関係ないでしょ?・・・・かりな。」


あたしが言うとかりなはふふふっと笑ってみせた。



「そうやけど?」



どこか余裕をふりかざしてるかりなに苛立ちがたまる。



てか、いつまでいんの?


「なんかあたしにようでもあるわけ?」



「ようなきゃ喋るわけないやん?」



かりなは不適な笑みを浮かべる。
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