草食系王子に蜜な口づけを


開けた先に広がるのは白いタイルの続く道。



その横には色とりどりの花。



そして真っ正面にはでっかい門。



そう。あたしのうちはまれにみる金持ち。



でもあたしはそういう生活がしたくないから、学校とかも市立だし、徒歩でいく。



一応メイドさんとか執事とかいるけど必要以外は世話かけないようにしてる。



あたしは門を開けると、また音楽を聞きながら歩いた。


徒歩1分ぐらいで陸のうち。



あ。この通りって金持ち街って言われてんだ。



つまり陸んちも金持ちってこと。



またまたでっかい門の前。



あたしはインターフォンを鳴らす。



「はい。」



「あ、彩乃です」



「彩乃さま!これはこれは!今お開けしますね」


執事さんがそういうと門がギギーッと言う音とともに開いた。
< 29 / 46 >

この作品をシェア

pagetop