草食系王子に蜜な口づけを


あたしはまた玄関までの長い道を歩いた。



陸んちはうちんちよりでかい。



城みたいだし。



どでかい扉を開けると中ではメイドさんたちが掃除をしていた。



あたしを見つけた一人のメイドさんがにっこりと笑う。



「彩乃さま。おはようございます。」



あたしはペコリと頭を下げた。



そして赤いカーペットがしかれてる階段を上ってく。



2階につき右に曲がり突き当たり。



そこが陸の部屋。



あたしはバンッと扉を開ける。



「起きろ!!バカ陸!」


あたしが大声を出すと陸はうなりながら体を起こした。



ゆっくりと陸に近づく。


陸の目の前にいくと陸はぼーっとしていた。



「おい。陸〜」



あたしは陸の目の前で手をふってみる。



そうすると陸はあたしの腕を掴んで引き寄せた。
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