白いソファの下で
「ダメだよな、俺。守ってやらなきゃいけないのに上手く出来ない」



ガクがため息をついた。



本当に悩んでるんだ…



今まで気付いてあげられなくてゴメンね。



あたしは、俯いて泣きそうな顔をしているガクの頬にキスをした。



「ねぇ、泣かないで?」



ガクは、そう言ったあたしの目を覗き込んだ。



「慰めてくれてるの?でも俺、泣いてないよ」



あたしはガクの手に自分の手を重ねた。



「でも…泣きそうな顔してるよ」



あたしが泣きそうだよ。



ガクの辛そうな顔を見てると悲しくなる…
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