白いソファの下で
ふと、ガクが笑った。



「ありがとう。お前は優しいな。俺は大丈夫だから」



ウソつき。



全然大丈夫なんかじゃないくせに。



ガクは意地っ張りだから、あたしに弱音を吐いてくれないね。



それがちょっと寂しいんだ。



何でも話して?



あたしじゃあなたの力になれないかな?



…力になんてなれないよね。



会社の事もよくわからないし。



あたしバカだから、ちゃんと理解もしてあげられない。



隣に寄り添う事しか出来ない…
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