白いソファの下で
そんな事を思っていたけれど、ガクはすぐにあたしを解放した。



もうちょっとこのままでいたかったな。



「飯にしようか」



そういえばお腹すいたな。



「うん」



ご飯はいつもガクが作ってくれる。



何度かあたしも挑戦してみたけど、不器用だから上手くいかなくてただキッチンを汚しただけ。



その時ガクはこう言った。



『あはは。ありがとう』



たまらない。



あなたの声が、優しい空気が、温かい手が、あたしの何よりの宝物です。
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