NatuRaL×WHiTe
そういえばあたし天然でか弱い設定だった。笑
今ここであたしの一年間を無駄にするわけにはいかない。
「あの、助けてくれてありがとうございます。」
「どーいたしまして。」
俊はあたしが見たことのない笑顔で返事をした。
ダメだ。かっこいい。
美姫の顔は赤くなっていた。
ずっと会ってなかったからやっぱりあたしも未練があるのかな?
「お前、名前は?」
「え――……?」
どうしよう。
あたしが『市川 美姫』って知ったらまた冷たくされるかもしれない。
それは、ちょっと恐い。
でも、どうせ後でバレちゃうなら今言っても変わらないか。