お嬢様の執事は元王子!?
パタンッーーー・・・。

「ハァー・・・助かった」

私はあれから全速力で走って自分の部屋に逃げ込んだ。
さすがに私の速さには貴羅も付いて来れなかったみたい。

「ホント、何なんだろう・・・この気持ち」

「気持ちって?」

!?

「和!?」

「あ、すみません。掃除してました」

やばい。
今の言葉聞かれてたよね?

「それで、お嬢様。気持ちって?」

「え、えっとぉ~・・・」

「貴羅が好きなんですか?」

「か、和まで何言ってんの!?」

「違いましたか?」

分かんない。
自分の気持ちが分からない。

「まぁ、何かあったら俺に相談してください。俺はお嬢様の見方です」

トクッ・・・

また、だ。
何なの?この気持ち。
貴羅だけじゃなくて・・・和にも。

何なの?
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