―次の日―
あたしは重い足を引きずりながら学校へむかった。
「おはよ!姫っ♪」
幼なじみの海が挨拶してきた。
「あ~…はよ。」
「んだよぉ!そのあいさつはぁ~!!」
・・・
「ん?姫…。どおかしたのか?」
海にはやっぱりバレてしまう。…昔からそうだった。
「なんかあったんだったら、俺に相談してな?」
まぁ、言いたくなかったらいんだけどさっ!…ぢゃ!お先ぃ~っと言って先に教室の方へ入って行った。
フぅ…やっぱり、長年いるだけあって顔見ただけで何かあったのはバレてしまうんだ。
海は人の気持ちに敏感みたいだ。
ガラガラガラ。
あたしは教室に入って窓側の一番後ろの自分の席に座った。
はぁ…なんでいきなり振られたんだろ…遊び、だったのかなぁ…
ガラガラバンっ!!!!!
いきなりドアを開ける大きな音がした。

< 2 / 6 >

この作品をシェア

pagetop