「姫夜ぁぁ!!!」
やっぱりそぉだ…あたしの名前を叫んだ子は、あたしの親友。
空。
空は海と双子の姉。
「姫夜っ!!今、海があたしのクラスきたよっ!」
朝の話かな?…たぶん。
「うん?」
「うん?ぢゃないでしょーー??」
怖い!空を、怒らすと怖い事は昔から知っている。
「うん。あ、のさ…」
あたしはいいずらくて口をすぼめた。
「…姫夜?屋上いこっか?」
あたしは黙ってうなずくと、空と一緒に屋上に向かった。
ガチャ…
「…空。あたし、別れちゃったの…」
「はっ??なんで!」
空は驚いてあたしに聞き返してきた。
「ふ、振られちゃっ・・・」
あたしは涙があふれて来て…それを止めることはできなかった。
「姫夜、ムリしないで?泣きたいときは泣けばいい。」
あたしは空のその一言で我慢していたものがはちきれた。
「うわぁぁぁん!!!空ぁ~」
あたしはいっぱい泣いた。
その日は結局、授業に出ずに空と一緒に屋上でさぼっていた。
泣き疲れたあたしは、視界が薄れていき、そのまま屋上で寝てしまった。
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