記された日々
「いらっしゃいませ〜」
店に入ると甘い香が漂い、受け付けのお姉さんの笑顔が素敵で、ガラスのケースの中に敷き詰められているたくさんのお菓子達。
                                                                        
『うまそぉ〜』実際そこまで甘いものは好きじゃないんだな、ほのかな甘みが好きなくらいなんだ。
「なんでもいいの?」しょこちゃんはねだるようにした眼で俺を見つめる。
                                                                        
普通の男子ならこんな可愛い人に頼まれたら買ってしまうんだよなぁ笑。
                                                                        
『当たり前でしょ?何個でもいいわ笑。』
俺もその一人らしいです・・・。
                                                                        
「やったぁ!!じゃ私これとこれが食べたい〜」
                                                                        
しょこちゃんが選んだのは苺のショートケーキとチーズケーキ。
一応俺も買ってシフォンケーキと苺のムースを選んだ。
                                                                        
「ありがとうございました」
『どうも笑』
店を出るとしょこちゃんが話し掛けてきた。
「ありがとうございます」一礼。
『いやいや何もだよ笑、本当は形に残るものが良かったんだけどね。』
「ううん、嬉しいから気にしないの!よし学校行って食べよう!!」
                                                                        
『今からかよ笑!?』
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