記された日々
一歩踏み出そうとした時、携帯電話が鳴った。

知らない市外局番から電話が鳴って戸惑ったが、電話にでてみた。
                                                            
『もしもし?』
「もしもし?小野誠か?」いきなり掛かってきた人からいきなりに呼び捨て、
『はい、そうですけど、どちら様ですか?』                                                                            
「おまえ何か大切な事忘れてないか?」

『えっ?いやぁ何を言ってるか分かりませんが?』
(てか名乗りもせず、説教って何様だよ!)
「おまえ、大切なもの守るって約束して、破ろうとしてないか?」
『ていうか、本当なんなんですか?あなたにそんな事言われる理由があるんですか?』

「おまえ今・・・・・・」
そういって電話が切れた、                                                                        
何で?嘘だ。
でも、確かに俺には微かに記憶がある。
車に乗って、トラックと・・・
                                                                        
「おまえ今死にかけているんだぞ」
            
体が異常に冷たいのに気付いた。
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