記された日々
『今になってな、あの日夢で話してくれた声が実は親父だったんじゃないかって、わかったよ。』
「お父さん?」
『俺ね中学の時に親父死んだんだ、まぁ小学生の時に離婚してたんだけど。
でもさ、正月に会ったりしててさ、まぁ一年に一回だけど。
ちょうど中学一年生の夏休みだよ初めて一週間泊まりに行って、二人で色々と話したんだ。』
私はマコ君の座る車椅子を押しながら話を聞いていた。
『料理も作ったし、思い出の写真を見たり、あっという間に一週間がたった。
その一週間後に親父が自殺したんだ。』
私は車椅子をとめて、ベンチに腰を掛けて斜め前にマコ君が向こうを見ながら話していた。
『遺書にな、俺の料理おいしかったって・・・』
マコ君が震えながら涙を流しているのがわかった。
『いつか大切な人ができたら守りぬけって・・・』
「もういいよ、もういい。」
私はそっと抱き締め、病室に戻った。
「お父さん?」
『俺ね中学の時に親父死んだんだ、まぁ小学生の時に離婚してたんだけど。
でもさ、正月に会ったりしててさ、まぁ一年に一回だけど。
ちょうど中学一年生の夏休みだよ初めて一週間泊まりに行って、二人で色々と話したんだ。』
私はマコ君の座る車椅子を押しながら話を聞いていた。
『料理も作ったし、思い出の写真を見たり、あっという間に一週間がたった。
その一週間後に親父が自殺したんだ。』
私は車椅子をとめて、ベンチに腰を掛けて斜め前にマコ君が向こうを見ながら話していた。
『遺書にな、俺の料理おいしかったって・・・』
マコ君が震えながら涙を流しているのがわかった。
『いつか大切な人ができたら守りぬけって・・・』
「もういいよ、もういい。」
私はそっと抱き締め、病室に戻った。