記された日々
起きると時刻は8時を過ぎていた。
「やっと起きたか!」ソファーに座り、週刊少年ジャンプを読んでいた兄が喋る。
                                                                        
兄とは六つ年が離れていて、父がいない俺にとったら母さんの次に頼りになり、良き相談相手であり、自慢の兄である。また、この家の家賃を払ってくれる人!簡単に言えば同棲させてもらっている。
                                                                        
『ふわぁ〜〜ぁ』欠伸をした俺を見て兄は早速、
「可愛い子いた?」正直に言えるはずもなく、『いやぁいるにはいたんじゃない?』とぼけた風に話す俺。
                                                                        
「まぁいいわ、じゃ何食いたい?」俺はいつも決まって、『何でも良いよ』と答える、すると兄は「何でも良いよってやつには何も食べる権利はない」と諭される。
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