記された日々
自己紹介
長い校長先生の話や知らない人の話を聞きながら、ずっと隣の君が気になっていて色々と考え事をしていた。                                                                                   
この子と同じクラスかな?違ったら今話さないともう話す機会はないかもしれない、などと自問自答を繰り返していたら、「続きまして校歌斉唱です〜」と言われて全員が起立した。
                                                                        
てか来たばかりの学校の歌なんかわかるわけないだろ!とつっこみを入れたかったが、「受け付けした時にもらった入学案内の後ろを見てください」と言われ渋々見ることにした。
                                                                        
すると君が「あっ」っていきなり隣の俺ですら聞こえるか聞こえない声で呟いたよね、俺はどうしたのか気になって君を見たら君は入学案内をもらい忘れてたらしく、焦ってたね。
                                                                        
これはチャーンスと思い、恐る恐る声をかけたんだ、『あの〜見ますか?』って。
                                                                        
すると、えっ?ていう顔をして、すぐに笑顔でありがとう、それじゃお願いします。と言って俺が差しだした歌詞を見てたね。
                                                                        
この時ほど神に心から感謝したことはなかったよ、まぁ高校は仏教高校だから仏に感謝だな〜とか思いながら、伴奏が始まった。
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