ガンバレ ヒカル!!

「いえ、違いますけど…」


「でも誰もいないじゃん。一緒にどう?今からバーベキューすんだけど」


「アタシ、もうお昼にしましたから。人待ってるんで」


「もしかして彼氏?でも誰も来そうにないよ?」



何も言えなかった。



彼氏じゃないから…。



違うって言えるはずなになぜか言えなかった。



「ほら、ちょっとだけだから。女の子いた方が盛り上がるし」



そう言われ、1人の男に手を引かれて歩き出そうとした時だった。



「何やってんの?手、離してやってくれない?」



背後から廉さんの声が聞こえて、男の手はパッと離れた。



「悪いけどそいつ俺の女だから」




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