ガンバレ ヒカル!!

2人組の男はブツブツ言いながら、その場から去っていった。



振り向いて廉さんの方を見ると、呆れ返ってた。



「着いてくなっつったろ。なんかあったらどうすんだよ」


「だって…」



ハァっとため息をついてこっちに近付いてきた。



「ちょっと歩くか。行くぞ」



先に歩き出した廉さんの後を追うように、アタシもトボトボと歩いた。



「今日は楽しかったか?」


「はい。ちょっと廉さんを観察しちゃいましたけど」


「なんだよそれ」


「モテモテじゃないですか。見ちゃいましたからね。ナンパされまくってるところ」



ちょっと恥ずかしそうに、廉さんはポリポリと頭を掻いてた。




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