ガンバレ ヒカル!!

アタシの視線に気付いたのか、廉さんは一瞬こっちを向いてまた前を見た。



「なんだ」


「え、あっ、いや……何でもないです」



フンッと笑ってまたハンドルに意識を集中させた。



「なんかお前がそこに座るのも、見慣れたもんだな」


「最近乗る率高いですからね」



なんとも嬉しい言葉。



喜んでもいいんだよね?



「でも、もう少しの間ですね。ここに座れるのも」


「そうだな。ちょっと寂しいんだろ」


「まさか」



なんて言ってみたけど、正直寂しすぎる。



廉さんは平気?



少しでもアタシの事思ってくれてたら嬉しいな。




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