ガンバレ ヒカル！！

後から着いて来た２人とエレベーターに乗って､４人でホテルを出た｡



板を持ってないのはアタシだけ｡



だからレンタルをしなくちゃいけないんだ｡



「真山､こっちだ」



廉さんの後を着いていく｡



「いつまで膨れてんだよ｡早くしねぇと放ってかれるぞ」



そんな事言われても……｡



「アタシ､初めてだし滑れないから……」



そう言うと､ニッと笑った廉さんは板がある方と違う場所に移動して､



「じゃあこれでどうだ」



指差す方にあったのは､子供用よりも少し大きめのソリ｡



「心配すんな｡一緒に滑ってやっから」



廉さんはそのソリを１つ借りて､肩に担いだ｡




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