ガンバレ ヒカル!!
「無理すんじゃねぇぞ」
そんな言葉が聞こえてくるけど聞こえないフリをして、リフト乗り場まで廉さんを引っ張った。
けど、リフトに乗った事のないアタシはどうしていいのかわからない。
「……廉さん」
「わかってるよ。乗った事ねぇんだろ?」
「……はい」
廉さんの言う通りにリフトに乗って、そこから飛び降りた。
アタシたちはソリだから、かなり低い所から。
「真山、乗れよ」
目の前に置いてくれたソリに跨いで腰を下ろした。
そういえばソリは1つしかない。
廉さんの方を見上げた時には既に廉さんもソリに跨いでいた。
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