ガンバレ ヒカル!!
「悪かったな、真山」
いきなり謝る廉さん。
「謝るのはアタシです。すいません……。なんか飲んでなくちゃ、同じ部屋にいられないような気がして…。その……」
少し酔っているせいで、余計な事まで話してしまいそうで。
それを抑えるように自分に言い聞かす。
「とにかくごめんなさい。さっきの事は気にしないでくださいね。アタシ、もう普通ですから」
元の空気に戻したくて、精一杯の嘘をついた。
「ったく……。やっぱりお前置いて店辞めるのは不安だな」
「…廉さん?」
うっすらと苦笑いを浮かべながら、腕を組んだ廉さんはフーっと息を吐いた。
「顔に書いてあんだよ。お前の気持ちが」
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