ガンバレ ヒカル!!

「ん?」



廉さんをジッと見つめた。



「廉さんが他の女の子に目がいかないくらい、いい女になる。
美容師としてもお客さんもいっぱい持てるように早く一人前になってみせるから…
だから…いつまでもアタシの事だけを見ててください。お願いします」



深く頭を下げた。



ぽろっと出た涙をグッと我慢して、廉さんの返事を待った。



「真山、来い」



頭を上げて廉さんの方を見ると、両手を広げてこっちを見ていた。



笑顔の廉さんの胸に、アタシは思いっきり飛び込んだ。



「それでこそ真山だ。腕のいい美容師になって、いい女になれ。約束だぞ?」



廉さんに抱きしめられながら、何度も何度も頷いた。



「俺だって正直キツい。でもな、お前がいるから俺も頑張れる。少しの間の辛抱だ。
必ず迎えに行くからな」


「……はい」



気が済むまで暫くの間、砂浜で抱きしめ合ってた。




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